ご案内 ―― K4 0.95e (XMailCFG 2.47d 以降対応)
K4 は XMail のユーザがブラウザを使って自分のパスワードを変更したり転送指定を行えるようにするための Perl スクリプト集で、XMail の管理ツール XMailCFG(XMail Configuration Tools)とともに使うことを前提に作成されたものです。
K4 や XMail、XMailCFG、kml(公開メーリングリストアーカイブ管理ツール) などに関する最新の詳細な情報が以下の場所にあります。
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>> XMail/XMailCFG/K4/kml サポートサイト (XMail道場、http://xmail.dojo.jp/)
>> K4 を体験する。
■ K4 の概要
現在の K4 では以下のことが可能です。さらに詳細な情報については前掲サポートサイトを参照してください。
- グループの管理(メンバーの管理、同報メッセージ送信、共用メッセージフッタ/共用アドレス帳の管理)
- ドメインの管理(ユーザ/メーリングリスト/エイリアスの管理、共有アドレス帳の管理、追加メニューの管理、アクセスログの閲覧)
- パスワードの更新、2要素認証機能(ワンタイムパスワード/秘密の言葉)の設定更新
- 転送の指定
- メールボックス内メッセージの一覧表示、メッセージリストのソート表示、メッセージの検索、メッセージの内容表示(HTML メールを含む)、それに対する返信メッセージまたは転送メッセージの送信、送信時に Cc:/Bcc: の指定、メッセージヘッダの表示、メッセージファイルの削除、新規メッセージの送信、送信メッセージへの複数ファイルの添付、添付ファイルの内容表示/ダウンロード、添付ファイルのウイルススキャン、送信メッセージへの署名の挿入、送信メッセージへの定型テキスト(フッタ)の強制付加、アドレス帳の管理、フォルダの管理、メッセージヘッダへの In-Reply-To:/Message-Id:/References: タグの自動付加、下書き機能、ひな形機能、ごみ箱機能、受信メッセージの自動振り分け機能
- ビッグファイル送付機能、ビッグファイル受領機能
- メーリングリストアーカイブの閲読と検索
- 個人用メーリングリストの開設とその管理
- ファイルの管理(サーバ上に任意のファイルをアップロードして管理)
- 掲示板の利用
- 受信制限(特定の送信元アドレスからのみメッセージを受信)
- 受信拒否(特定の送信元アドレスからの受信を拒否)
- アンチ・スパム機能、迷惑メールフォルダ機能
- お知らせメール(メッセージ受信を指定アドレス(携帯電話など)に通知)
- 自動応答の指定
- 自動受信(他のメールサーバからメッセージを自動ダウンロード)の指定
- ユーザの登録情報を検索
- ログインページに管理者からのメッセージを表示
- ワンタイムパスワード機能、秘密の言葉機能を利用可能
- パスワードの再発行を管理者に依頼するためのメッセージを送信
- 管理者にメッセージを送信
- ノートパッド機能(メモファイル作成機能)、カレンダーの表示
- IP アドレスによるアクセスコントロール
- ユーザ定義メニューの追加、ユーザ定義変数の追加、ログイン画面など K4 の各種カスタマイズ
お決まりのことですが、K4 は無保証です。K4 はあなたに何かを保証しているわけではありません。もしもあなたの環境で K4 がうまく動作するなら、そしてあなたが K4 に何らかの価値を見出すなら、どうぞ大いにそれを活用してください。しかし、K4 はあなたの責任で運用し、トラブルがあってもあなたがそれを解決しなければなりません。
■ K4 の動作環境
作者は K4 を以下の環境でテストしました。
- オペレーティングシステム
Windows Server 2012(R2)
Windows Server 2008(R2)
Windows Server 2008 + SP1
Windows Server 2003 + SP2 (MS社によるサポートが終了しています)
Windows 10 Pro/Enterprise
Windows 8/8.1 Professional
Windows 7 Professional/Ultimate + SP1
Windows Vista Business + SP2
Windows XP Home Editon/Professional + SP3 (MS社によるサポートが終了しています)
CentOS 6.2 (簡易な動作テストのみ)
[メモ] Windows(日本語版/英語版) の場合、32 ビットバージョン(x86)、64 ビットバージョン(x64) にかかわらず動作します。
また、どのエディションでも動作するはずです。
- ActivePerl 5.6/5.8/5.10 32ビット版
ActivePerl 5.10 64ビット版
UTF-8 メッセージを表示するためには 5.8 バージョン以降が必要です。
perlIS.dll での動作は保証されません。(動作しないはず)
- WWW サーバ
04WebServer
AN HTTP Server (開発が停止しているようです)
Apache (Windows/CentOS)
IIS 8.0 (Windows Server 2012/Windows 8 付属)
IIS 7.5 (Windows Server 2008(R2)/Windows 7 付属)
IIS 7.0 (Windows Server 2008 付属)
IIS 6.0 (Windows Server 2003 付属) (MS社によるサポートが終了しています)
[メモ] CGI が動作する大部分の WWW サーバで XMailCFG は動作するはずです。
- WWW ブラウザ
Google Chrome 日本語版
Internet Explorer 英語版/日本語版
Mozilla Firefox 英語版/日本語版
Opera 英語版/日本語版
Safari 日本語版(Windows版)
- ハードウェア
AMD CPU: Duron/Sempron/Athlon/Athlon 64/Opteron
Intel CPU: Celeron/Pentium/Core 2/Core i/Xeon
メモリ: 512MB 以上
- K4 はメッセージの閲覧時にメッセージ全体を一時的にオンメモリにするため、
搭載メモリの少ない環境ではシステムパフォーマンスが大幅に低下する場合があります。
常時運用環境では 512MB 以上の、できれば 1024MB 以上の物理メモリを搭載することをすすめます。
- ユーザ数の多い環境ではメッセージ保存ドライブに十分な空きスペースが確保できているか監視してください。
容量不足が起きるとメッセージファイルの破壊など予期せぬトラブルが起きる可能性があります。
■ K4 を使うための準備
K4 を使うためには以下の準備作業が必要です。
ただし、実際の作業にあたっては前掲サポートサイトにある詳細情報を参照してください。
- XMail/XMailCFG のインストール
- K4 のインストール
- K4 の環境設定
- CGI スクリプトの修正
- WWW サーバの準備
- アクセス権の設定
- XMail/XMailCFG のインストール
K4 は、XMail と XMailCFG が正しくインストールされたコンピュータに追加インストールして使います。よって、まずそれらをインストールする必要があります。
- K4 のインストール
K4 のアーカイブを展開し、WWW サーバからアクセスできる場所に置けぱ、それがインストールです。
なお、K4 を IIS 上で利用する場合、K4 の cgi フォルダと temp フォルダ、XMail の MailRoot フォルダに対する IIS 実行ユーザによる書込みアクセス許可を設定する必要があり、XMail の CtrlClnt.exe が存在するフォルダに対しては実行アクセス許可も必要になります。
temp フォルダが存在しない場合、K4 へのアクセスにより自動作成されます。
- K4 の環境設定
K4 は XMailCFG から環境設定を行います。ただし、K4 のバージョンに対応した XMailCFG を利用してください。
- CGI スクリプトの修正
あなたが使う WWW サーバによっては、K4 に含まれる CGI スクリプト(cgi フォルダ内の拡張子 .cgi を持つファイル)についてその最初の 1行(#! から始まる行、shebang 行)を修正しなければなりません。Apache for Win32 では修正が必要です。AN HTTP Server ではデフォルトではこの行を見ないので、その場合は修正の必要はありません。IIS の場合も修正の必要はありません。
■ update.bat が利用できます。
あなたのコンピュータに Perl が正しくインストールされているなら、K4 の setup フォルダにあるバッチファイル update.bat を使って上記の作業を自動化することができます。この場合、エクスプローラから update.bat をダブルクリックしてください。
- WWW サーバの準備
あなたが利用する WWW サーバから K4 の cgi フォルダで CGI スクリプトが実行できない場合、それを実行できるようにそれぞれの WWW サーバを設定する必要があります。詳細は前掲サポートサイトを参照してください。
- アクセス許可(アクセス権)の設定(不要の場合もあります)
K4 は以下のフォルダ(とそのサブフォルダ)に対して読み取りや書き込み・変更などを行うので、これらの場所に対して WWW サーバの実行アカウントによる適切なアクセス許可の設定を行わないと動作不具合に見舞われる場合があります。
フォルダ | 動作内容 | 必要なアクセス許可 |
K4/cgi | 環境設定ファイル(config.local.cgi)やデータファイルなどの書き込み・削除 | 変更 |
K4/temp | 一時フォルダ、ファイルの書き込み・削除 | 変更 |
Perl | K4スクリプトの実行 | 読み取りと実行 |
XMail | XMailコントロールコマンド(CtrlClnt.exe)の実行 | 読み取りと実行 |
XMail/MailRoot | K4/XMail関連ファイルの書き込み・変更、関連フォルダの作成・削除 | 変更 |
ファイル保存フォルダ | [ファイルの管理] 機能を利用する場合、ファイル・フォルダの操作 | 変更 |
ビッグファイル保存フォルダ | ビッグファイル送付機能を利用する場合、ファイルのアップロード | 変更 |
掲示板データ保存フォルダ | [掲示板] 機能を利用する場合、データの保存 | 変更 |
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複雑な作業が必要に見えるかもしれませんが、Apache for Win32 などサードパーティ製の WWW サーバをインストールしてそのまま利用する場合など、Windows の SYSTEM ユーザが実行アカウントとなる場合はアクセス許可についてはとくに意識することはありません。WWW サーバを SYSTEM ユーザ以外で動作させる場合や WWW サーバとして IIS を使用する場合は上記の表を参考に適切な設定を行う必要があります。
■ K4 へのアクセス
いよいよ K4 へアクセスします。たとえば、K4 を WWW サーバの仮想ディレクトリ /users にインストールしたとすると、ユーザは http://www.domain.com/users/ のように K4 にアクセスします。これによりログインメニューが表示されるので、メールアドレスと POP パスワードを入力してからメニューをオープンします。
■ バグ等の連絡について
K4 についてさらに詳しい情報が必要な場合、または XMail や XMailCFG、kml についての技術相談、バグの連絡、技術上の提案などについては前掲サポートサイトを利用してください。
K4 を使ってみた感想を作者までお知らせください。
作者の連絡先: cop@hunet.jp
■ バージョンアップについて
K4 の最新バージョンは前掲サポートサイトからダウンロードできます。バージョンアップは以下のようにしてください。ただし、あなたがこの K4 をカスタマイズせずにそのまま使っている場合だけバージョンアップが可能です。
ダウンロードした新しい K4 を展開し、既存のものに上書きします。
前記「CGIスクリプトの修正」のように CGI スクリプトを修正します。ただし、An HTTP Server ではこの作業は必要がない場合があり、IIS では必要ありません。
XMailCFG の [K4 の管理]-[環境設定] から K4 の環境設定を上書きで実行します。環境に変更がない場合でも実行してください。
バージョンアップ完了です。
■ 著作権/免責/再配布について
K4 はフリーソフトウェアです。著作権は cop@hunet.jp が有します。ただし、K4 に含まれる jcode.pl は歌代 和正氏(utashiro@iij.ad.jp)に著作権があります。
著作権の詳細や K4 の再配布/転載などについては前掲サポートサイトの情報を参照してください。
その他の情報
以下の情報については前掲サポートサイトに詳細な情報があります。
- セキュリティの問題について
- 添付ファイルの処理
- ウイルススキャンのセットアップ
- HTML 形式のメッセージの取り扱いについて
- エラー番号について
- IIS を使う場合の注意
K4