インターネットからローカルアカウントあての SMTP 接続があると、XMail はあて先アカウントのメールボックス使用量をチェックし、
それが制限を超えていない場合にメッセージを受信し、制限を超えていればそのまま接続を強制切断します。
切断にあたり XMail は SMTP ログに "RCPT=EFULL"(メールボックスフル) という記録を残しますが、アカウント所有者へは通知等を行わないので、
彼はその事実に直ちに気づくことができず、受け取るはずだったメッセージについて知ることもできません。
場合によってはビジネスチャンスを逃してしまいますね。そこで、正常受信時のフィルタ機能でメールボックス使用量を随時チェックし、
制限値近くになったアカウントについて警告メッセージを送ろうというのが本機能の目的です。
"RCPT=EFULL" になってしまったアカウントについては本処理は実行されません(対応について後記)。
通知メッセージは以下の内容です(filters.in.cgi)。
| Subject: [重要(通知日)] foo@bar.com メールボックスの空き容量が少なくなっています! |
| foo@bar.com アカウント所有者へ緊急のお知らせです。 |
メールボックスの空き容量が少なくなっています。
このまま容量超過になると新規メッセージを受け取れなくなります。 |
メールシステムからの案内をもとに適切な対応を行ってください。
詳細はポストマスター(postmaster@bar.com)に問い合わせてください。
状態が改善されない場合、このお知らせが1日に1回送信されます。
-- 通知日 |
|
残量不足通知を受けたアカウント所有者は、(1)K4を利用して不要分を削除または受信用フォルダを作成してそこへメッセージを移動、
(2)任意のメールクライアント(アプリ)のPOP3設定メニューから古いメッセージを削除、(3)XMailCFG管理者への作業依頼等を行うことになります。
メールボックス制限量は [ユーザの管理] から各アカウントの "アカウント情報" を開き、"メールボックス制限" で確認・指定できます。
残量チェックは1日に1回実行されます。実行タイミングはあて先アカウントごとに当日最初のメッセージを受信した時です。
残量指定(MB/メガバイト)については、最も活発なローカルアカウントが1日に受信しているメッセージサイズ合計の2倍程度にすることをすすめます。
通知メッセージの送信者アドレスはローカルシステムのポストマスター(postmaster@xmailserver.jp)です。
"チェック対象アカウント" は以下のように指定します。
| all | 全ドメインの全アカウントをチェック |
| domain.com | domain.comドメインの全アカウントをチェック |
| foo@bar.com | アカウント foo@bar.com をチェック |
(ワイルドカード文字や正規表現は指定できません)
"除外アカウント" を指定すると "チェック対象アカウント" からそれらを除外します。
| domain.com | domain.comドメインの全アカウントを除外 |
| foo@bar.com | アカウント foo@bar.com を除外 |
| foo@* | 全ドメインのアカウント名 foo を除外 |
(ワイルドカード文字(*)を指定できます)
[参考: 緊急事態 "RCPT=EFULL" への対応と通知] SMTP セッション開始直後の XMail による残量チェックで "RCPT=EFULL" になった場合、
セッションはそこで終了してしまうので本メニューによるチェック処理は行われないことになります。緊急事態を通知できません。アカウントによっては緊急事態ですね。
このため、この事態をいち早く該当アカウント所有者へ別途通知するためのスクリプト(setup/checkEFULL.pl)が用意されています。
"cron/タスク" に登録すれば通知が可能になります。スクリプトを適切に編集して実行してください。
通知の記録(ログ)は [アクセスログ]-[フィルタ処理のログ1(XMailCFG)] で "Mbox残量警告(in)" として確認できます。
設定情報は XMailCFG の config.local.cgi と MailRoot/quotaAccept.tab(チェック対象アカウント)、MailRoot/quotaExclude.tab(除外アカウント) に保存されます。
K4、kml、XMailCFG のサポートサイトを開く。