レジストリの登録

XMail の動作のために必要な 3 件の情報をレジストリに登録します。登録は XMail の使用開始時に一度だけで、 あとは登録情報を変更する場合に再登録を行います。 インストールや削除を繰り返しているうちに XMail の動作が変になった場合も実行してみてください。 フォームに何も入力しない場合でも登録ボタンを押す必要があります。

«64 ビット Windows 環境に 64 ビットネイティブ XMail をセットアップする場合»
"HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥GNU¥XMail¥ (32ビットWindows環境)" を選択してください。

■ 登録先のレジストリキー
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥GNU¥XMail¥ (32ビットWindows環境)
HKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Wow6432Node¥GNU¥XMail¥ (64ビットWindows環境で32ビットXMail)
■ 登録1 -- XMail 起動時オプション
XMail 起動時ののコマンドラインオプションを指定してください(後記参照)。
標準環境では "-Cl -Mr 24 -Pl -Ql -Sl" を推奨します。
SSL を利用しない場合は "-B- -W- -X-" を追加します(デフォルトはSSLオン)。
(TLS も停止する場合は [XMail環境設定]-[SSL/TLS関連設定] を利用します)
なお、この指定には以下のオプションが追加されます([XMailCFG環境設定] による)。
-Cp 6017 -Wp 6018 -Fp 79 -Pp 110 -Bp 995 -Sp 25 -Xp 465
■ 登録2 -- sendmail 実行時のデフォルトドメイン(空白可)
XMailCFG は XMail 付属の sendmail コマンドを利用しませんが、他のツールから利用するなら登録しておくと便利です。 sendmail コマンドを -f オプションまたは -F オプションなしで実行する場合のデフォルトのローカルドメイン名を xmail.dojo.jp のように指定します。空白にした場合、sedmail コマンドは -faaa@bbb.jp のように 送信者アドレスを引数にして実行する必要があります。
■ 登録3 -- XMail 環境変数 MAIL_ROOT の値
 C:¥usr¥xmailserver¥MailRoot ([XMailCFG 環境設定] による)

【参考 -- コマンドラインオプション】

 XMail 動作オプション
-Ms MailRoot パスを -Ms C:¥usr¥XMail¥MailRoot のように指定します。環境変数 MAIL_ROOT で指定してもかまいません。(非 Windows 環境では ¥ の代わりにバックスラッシュ(/)を使用)
-Md デバッグモードで XMail を起動します。引数はありません。Windows 環境では -Md に加えて --debug も付加しないといけないようです。
-Mr XMail のログファイルを再作成 (ローテイト) する時間間隔を -Mr 24 のように指定します。
-Mx キューのスプリットレベルを指定します。
-MR 受信バッファのサイズをバイト数で指定します。指定は 1024 バイト単位で切り上げられます。
-MS 送信バッファのサイズをバイト数で指定します。指定は 1024 バイト単位で切り上げられます。
-MD DNS キャッシュデータを格納するディレクトリ数を指定します。デフォルトは 101 個です。
-M4 DNS ホスト名の名前解決で IPv4 レコードのみを使用します。
-M5 DNS ホスト名の名前解決で IPv6 レコードのみを使用します。
-M6 DNS ホスト名の名前解決で IPv4 レコードがあれば使用し、なければ IPv6 のものを使用します。
-M7 DNS ホスト名の名前解決で IPv6 レコードがあれば使用し、なければ IPv4 のものを使用します。
 POP3 モジュール動作オプション
-P- POP3 サービスを停止します。
-Pp POP3 サービスのサービスポートを -Pp 8110 のように指定します。
-Pt POP セッションにおけるタイムアウト時間を秒数で指定します。
-Pl POP3 サービスのログを取ります。引数はありません。-Pll は小文字です。
-Pw POP 不正ログインに対する遅延秒数を指定します。この時間は再ログイン試行ごとに倍増されます。
-Ph POP 不正ログインに対し、直ちに強制切断します。引数はありません。
-PI POP3 サービスを指定 IP アドレスの指定サービスポートにバインドします。POP3 サービスを複数のサービスポートで行う場合、-PI オプションを利用する必要があります。複数回の指定が可能です。ex: -PI 192.168.0.10:110 -PI 192.168.2.1:8110
-PX POP3 サービスの最大スレッド数を 1024 以下で指定します。アクセスが集中する環境では -PX 512 などとします。
 POP3S モジュール動作オプション
-B- POP3S(POP3 over SSL) サービスを停止します。ただし、TLS サポートは停止されません。
-Bp POP3S サービスのサービスポートを指定します。
-BI POP3S サービスを指定 IP アドレスの指定サービスポートにバインドします。POP3S サービスを複数のサービスポートで行う場合、-BI オプションを利用する必要があります。複数回の指定が可能です。
 SMTP モジュール動作オプション
-S- SMTP サービスを停止します。
-Sp SMTP サービスのサービスポートを指定します。
-St SMTP セッションにおけるタイムアウト時間を秒数で指定します。
-Sl SMTP サービスのログを取ります。引数はありません。-Sll は小文字です。
-SI SMTP サービスを指定 IP アドレスの指定サービスポートにバインドします。SMTP サービスを複数のサービスポートで行う場合、-SI オプションを利用する必要があります。複数回の指定が可能です。
-SX SMTP サービスの最大スレッド数を 1024 以下で指定します。アクセスが集中する環境では -SX 512 などとします。
-Sr 1 通のメッセージで送ることができる相手先アドレスの最大数をで指定します(デフォルトは 100)。
-Se SMTP after POP3(POP before SMTP)における IP キャッシュの有効時間を秒数で指定します(デフォルトは 900)。
 SMTPS モジュール動作オプション
-X- SMTPS(SMTP over SSL) サービスを停止します。ただし、TLS サポートは停止されません。
-Xp SMTPS サービスのサービスポートを指定します。
-XI SMTPS サービスを指定 IP アドレスの指定サービスポートにバインドします。SMTPS サービスを複数のサービスポートで行う場合、-XI オプションを利用する必要があります。複数回の指定が可能です。
 SMAIL モジュール動作オプション
-Qn SMAIL サービスの最大スレッド数を 16 以上 256 以下で指定します。 多数のメンバーが登録されているメーリングリストがある場合は値を大きくした方がよいでしょう。 デフォルトは 16 です。
-Qt メッセージ送信失敗時の待機時間を秒数で指定します。デフォルトは 480 です。
-Qi メッセージ送信失敗時の再スケジュール時間を逓増するための割合を決める母数を指定します。デフォルトは 16 です。
-Qr メッセージ送信失敗時の再送試行回数を指定します。デフォルトは 32 です。
-Ql SMAIL サービスのログを取ります。引数はありません。-Qll は小文字です。
-QT フィルタコマンドに対する待機時間を秒数で指定します。デフォルトは 90 です。
-Qg フィルタ処理のログを取ります。引数はありません。
 PSYNC モジュール動作オプション
-Y- PSYNC サービスを停止します。PSYNC サービスはメールボックス同期(自動受信)処理を行います。
-Yi PSYNC サービスの実行間隔(秒数)を秒数で指定します。デフォルトは 120 です。
-Yt PSYNC サービスの最大スレッド数を 8 以上 32 以下で指定します。デフォルトは 8 です。
-Yl PSYNC サービスのログを取ります。引数はありません。-Yll は小文字です。
-YT PSYNC サービスにおいて他の POP3 サーバに接続するときのタイムアウト秒数を指定します。
 FINGER モジュール動作オプション
-F- FINGER サービスを停止します。
-Fp FINGER サービスのサービスポートを指定します。
-FI FINGER サービスを指定 IP アドレスの指定サービスポートにバインドします。FINGER サービスを複数のサービスポートで行う場合、-FI オプションを利用する必要があります。複数回の指定が可能です。
-Fl FINGER サービスのログを取ります。引数はありません。-Fll は小文字です。
 CTRL モジュール動作オプション
-C- CTRL サービスを停止します。
-Cp CTRL サービスのサービスポートを指定します。
-CI CTRL サービスを指定 IP アドレスの指定サービスポートにバインドします。CTRL サービスを複数のサービスポートで行う場合、-CI オプションを利用する必要があります。複数回の指定が可能です。
-Ct CTRL セッションにおけるタイムアウト時間を秒数で指定します。
-Cl CTRL サービスのログを取ります。-Cll は小文字です。
-CX CTRL サービスの最大スレッド数を指定します。
 CTRLS モジュール動作オプション
-W-   CTRLS(CTRL over SSL) サービスを停止します。ただし、TLS サポートは停止されません。
-Wp CTRLS サービスのサービスポートを指定します。
-WI CTRLS サービスを指定 IP アドレスの指定サービスポートにバインドします。CTRLS サービスを複数のサービスポートで行う場合、-WI オプションを利用する必要があります。複数回の指定が可能です。
 LMAIL モジュール動作オプション
-Ln LMAIL サービスの最大スレッド数を 3 以上 17 以下で指定します。デフォルトは 3 です。
-Lt LMAIL セッションにおけるタイムアウト時間を秒数で指定します。
-Ll LMAIL サービスのログを取ります。引数はありません。


XMailCFG