XMailにおけるフィルタ (ヘルプ)

フィルタのセットアップに関する詳細な情報が https://dojo.jp/xmail にあります。

XMail におけるフィルタは、メッセージの到着または送信をトリガーとして各種の特別な追加処理を行うための仕組みです。XMail のフィルタ機能は非常に強力で、これを利用することによりメッセージングサービスを大きく拡張することができます。

XMail のフィルタ機能は、オンラインで実行される(SMTP セッション中に実行される)ものとオフラインで(SMTP セッション終了後または開始前に)実行されるものとの区別があります。

オンライン処理は XMail が受信するすべてのメッセージに対して実行されます。一方、オフライン処理はローカルユーザあてのメッセージがそれぞれのメールボックスに格納されるその直前に、または外部へリレーされるメッセージの SMTP セッションが開始されるその直前に実行されます。


XMailCFG による拡張

XMailCFG では標準添付のオンラインフィルタとオフラインフィルタを利用することで XMail によるメールサービスに以下の機能を追加しています。

【SMTP RCPT 後処理】
 (オンラインフィルタ)

  • 不正アクセスホストの管理(S25Rチェック)
  • 不正アクセスホスト登録ファイル(spammers.tab)自動構成
  • SPF 送信ドメイン認証
  • 【SMTP DATA 前処理】
     (オンラインフィルタ)

  • SMTP 接続数制限
  • 【SMTP DATA 後処理】
     (オンラインフィルタ)

  • ウイルススキャン
  • スパムに対するコンテンツフィルタリング
  • 添付ファイル一括削除
  • 全受信メッセージのロギング(Catch All)
  • 不正アクセスホストの管理(S25Rチェック)
  • SPF 送信ドメイン認証
  • 【SMTP セッション後処理(インバウンド処理)】
     (オフラインフィルタ)

  • 自動応答
  • お知らせメール
  • 添付ファイル削除
  • 受信制限(受信許可)
  • 受信拒否
  • 受信ロギング
  • Message-Id:ヘッダタグの付加
  • Subject: ヘッダタグへのマクロの付加
  • Reply-To: ヘッダタグの付加
  • 本文へのヘッダ/フッタ付加
  • スパムに対するコンテンツフィルタリング
  • 空メッセージ投稿による自動登録/自動削除
  • リストプロセッサ
  • ウイルススキャン
  • メッセージ到着の LAN 内ホストへの通知
  • 受信メッセージの自動振り分け
  • 添付ファイル一括削除
  • 【SMTP セッション開始前処理(アウトバウンド処理)】
     (オフラインフィルタ)

  • 送信者(From:)アドレスによる SMTP リレー許可
  • スパムに対するコンテンツフィルタリング
  • ウイルススキャン
  • Recievied:ヘッダタグの加工
  • 添付ファイル一括削除
  • SMTP 送信保留

  • オンラインフィルタ機能を利用するための準備作業

    オンラインフィルタ処理である [SMTP RCPT 後処理] や [SMTP DATA 前処理]、[SMTP DATA 後処理] を実行するためには以下の作業が必要です。

    1. [SMTP RCPT 後処理] や [SMTP DATA 前処理]、[SMTP DATA 後処理] のためのフィルタ定義ファイル、MailRoot/filters.post-rcpt.tab、MailRoot/filters.pre-data.tab、MailRoot/filters.post-data.tab が存在しなければ作成します。

    2. フィルタ定義ファイル中にフィルタを起動するための定義行を以下のように指定します(複数行の指定が可能)。

    3. "!フラグ" (tab) "起動コマンド" (tab) "引数" (tab) "引数" (tab) ‥‥‥(改行)


    オフラインフィルタ機能を利用するための準備作業

    オフラインフィルタ処理である [SMTP セッション後処理](インバウンド処理)または [SMTP セッション開始前処理](アウトバウンド処理)を実行するためには以下の作業が必要です。

    1. [SMTP セッション後処理] または [SMTP セッション開始前処理] のためのフィルタ定義ファイル(MailRoot/filters.in.tab と MailRoot/filters.out.tab)に、目的とするフィルタを起動するためのパラメータを登録します。

      一つの定義は以下の通りです。(1 行で 1 つの定義)

      "送信者アドレス" (tab) "あて先アドレス" (tab) "リモートIPアドレス" (tab) "ローカルIPアドレス" (tab) "起動ファイル名" (改行)


    2. 複数の定義が行われた場合、[送信者アドレス]、[あて先アドレス]、[リモートIPアドレス]、[ローカルIPアドレス] がマッチするメッセージに対し、すべての定義が登録順に実行されます。

      なお、[環境設定]-[XMailCFG 環境設定] を実行すると自動的に標準フィルタ(XMailCFG_common_in.tab と XMailCFG_common_out.tab)のためのパラメータが登録され、起動ファイルも自動作成されます。

    3. フィルタ定義ファイルで指定した起動ファイルを XMail の MailRoot/filters フォルダ内に作成します。

      起動ファイルを XMailCFG を使わずに作成する場合は、テキストエディタなどで以下のように作成します。(複数行の指定が可能)

      "起動コマンド" (tab) "引数" (tab) "引数" (tab) ‥‥‥(改行)

    4. XMailCFG の標準フィルタで提供される機能を実際に利用するには、[ユーザの管理] や [リストの管理] などから個々のアカウントに対してそのためのオプションをオンにします。

    XMailCFG