• 本機能はインバウンドメッセージ(ローカルの XMail あてに到着するメッセージ)について DKIM 署名を検証するものです。
• 検証にあたり DNS(Domain Name System) 問い合わせが発生します。あなたの XMail サーバから DNS を正常に利用できない場合、本機能を利用しないでください。
• [重要なご注意1] 認証結果による接続断を行うと、接続元が Outlook や Thunderbird 等のメールクライアントであった場合、それらが「パスワードを再入力して送信する必要がある」と判断する場合があります。 これはクライアントユーザから見ると不可解な現象に見えるかもしれません。このため、認証結果が "fail" や "invalid" の場合であっても当初は "pass"(そのまま行かせる) と同じ対応にするのが安全と思われます。 様子を見ながら徐々にセキュリティを高めてください。
• [重要なご注意2] DKIM 認証では受信メッセージのすべてを読み込んで検証を行うため、メッセージサイズが大きい場合(添付ファイル付きなど)は運用サーバに大きな負荷がかかる場合があります。 また、認証にあたり必ず DNS 問い合わせが発生するため、それも負荷を高める可能性があります。 負荷が高くなると DKIM 処理に遅延が発生し、場合によってはメッセージファイルが破損します。日々大量メッセージを送受信する環境では十分な予備テストを行うことをすすめます。
• [重要なご注意3] DKIM 認証は受信メッセージがスパムかどうかを最終的に判定するものではありません。また、添付ファイルがマルウェアかどうかを検証するものでもありません。 認証結果が "pass" だからといって誤った対応をしないよう注意が必要です。

• ポリシーの変更は直ちに有効になります。
• 検証は DKIM-Signarure:ヘッダの内容に対して行われ、以下の4通りの結果が返ります。
  

  pass	正しい署名のあるメッセージです。対応は一般的に "受信" です。
  fail	署名内容がメッセージ内容と一致しません。対応は一般的に "受信" または "受信(spam)" です。
  invalid	検証できない署名内容です(署名または公開鍵の何らかのエラー)。対応は一般的に "受信" または "受信(spam)" です。
  none	DKIM-Signature:ヘッダまたはその内容が見つかりません。対応は一般的に "受信" です。

  実験目的や高度にセキュリティを重視する環境では適切な選択をしてください。
  対応の決定にあたっては以下の説明を参考にしてください。

  受信	正しいメッセージとして次のSMTPプロセスへ進みます。
  受信(spam)	大きな問題のないメッセージとして次のSMTPプロセスへ進みますが、メッセージは迷惑メールフォルダに保存します。 送信元からはメッセージが正常にあて先に送れたように見えます。
  拒否(451/spam)	不正メッセージとして接続元に "451 Pease try again later" メッセージを送り、到着メッセージを迷惑メールフォルダに保存します。 エラー番号451の場合、送信元は同じメッセージを再送してくる可能性があります。
  拒否(550/spam)	不正メッセージとして接続元に "550 Connection not accepted due to dkim check" とメッセージを送り、 到着メッセージを迷惑メールフォルダに保存します。 エラー番号550の場合、送信元は再送してこないことが期待されますが実際にそうするかは送信元の判断になります。
  拒否(550/廃棄)	不正メッセージとして接続元に "550 Connection not accepted due to dkim check" とメッセージを送り、到着メッセージを廃棄(削除)します。 この選択肢は特殊な運用環境を除きすすめられません。

• ローカルアカウントの迷惑メールフォルダ(spam)に入ったメッセージは XMailCFG/K4 を使わなければ確認できないことに留意してください。
• "ヘッダ付加" にチェックを付けると、メッセージヘッダに以下の検証結果を挿入します(サンプル)。
  Authentication-Result: dkim=pass (RFC推奨ヘッダ、簡易内容ですがメールアプリによっては反応か?)
  X-Authentication-Result-Detail: dkim=fail (body has been altered) ("fail" または "invalid" の場合の詳細)
  X-Auth-XMailCFG: dkim=pass (XMailCFG/K4拡張ヘッダ)
• DKIM インバウンド処理の記録が [アクセスログ]-[フィルタ処理のログ1 (XMailCFG)] から確認できます。
• 本ページの設定内容は MailRoot/dkim/rules.txt に保存されます。
• 本機能を停止する場合は [環境設定]-[XMailCFG環境設定] ページの "DKIM認証の実行(インバウンド)" を利用してください。

fail (bad RSA signature)
fail (OpenSSL error: ...)
fail (message has been altered)
fail (body has been altered)
invalid (bad identity)
invalid (invalid domain in d tag)
invalid (missing q tag)
invalid (missing d tag)
invalid (missing s tag)
invalid (unsupported version 0.1)
invalid (unsupported algorithm ...)
invalid (unsupported canonicalization ...)
invalid (unsupported query protocol ...)
invalid (signature is expired)
invalid (public key: not available)
invalid (public key: unknown query type ...)
invalid (public key: syntax error)
invalid (public key: unsupported version)
invalid (public key: unsupported key type)
invalid (public key: missing p= tag)
invalid (public key: invalid data)
invalid (public key: does not support email)
invalid (public key: does not support hash algorithm 'sha1')
invalid (public key: does not support signing subdomains)
invalid (public key: revoked)
invalid (public key: granularity mismatch)
invalid (public key: granularity is empty)
invalid (public key: OpenSSL error: ...)