XMail/XMailCFG のフィルタ処理について
XMail におけるフィルタは、コマンド実行機能の一部としてメッセージの到着または送信にあたり外部プログラムを起動し、さまざまな追加処理を行うための仕組みです。XMailCFG には XMail によるメッセージングサービスを大きく拡張するためのさまざまなフィルタ群が含まれています。
コマンド実行機能については [エイリアスの管理]-[コマンドエイリアス] も参照してください。

フィルタ処理は、[環境設定]-[XMailCFG 環境設定] が行われていない場合は実行できません。XMialCFG によるすべてのフィルタ機能は [XMailCFG 環境設定] を実行することで利用可能になります。XMailCFG をバージョンアップするときは環境に何も変更がない場合でも必ず [XMailCFG 環境設定] を上書きで実行してください。

インバウンド処理
XMail がメッセージを受信するときに行う一連の処理がインバウンド処理です。インバウンド処理におけるフィルタ処理は [SMTP RCPT 後処理]→[SMTP DATA 前処理]→[SMTP DATA 後処理]→[SMTP セッション終了後処理] の順で行われます。

SMTP RCPT 後処理(オンライン処理)
SMTP セッションにおいて、SMTP クライアント(メーラなど)が RCPT TO コマンドを送信してきた直後に行うフィルタ処理が [SMTP RCPT 後処理] です。この時点では送信者アドレス(MAIL FROM)とあて先アドレス(RCPT TO)、送信者の IP アドレスが分かっていますが、ここで一連のフィルタ処理を可能にするのが [SMTP RCTP 後処理] です。
[SMTP RCPT 後処理の管理] ページを開く

SMTP DATA 前処理(オンライン処理)
SMTP セッションにおいて、SMTP クライアントが DATA コマンドを送信してきた直後に行うフィルタ処理が [SMTP DATA 前処理] です。通常、DATA コマンドのあとにはメッセージ本体(ヘッダとボディ)がクライアントから送られてきますが、メッセージを受け取る前に一連のフィルタ処理を可能にするのが [SMTP DATA 前処理] です。
[SMTP DATA 前処理の管理] ページを開く

SMTP DATA 後処理(オンライン処理)
SMTP セッションにおいて、XMail が SMTP クライアントからメッセージ本体を受信した直後に行うフィルタ処理が [SMTP DATA 後処理] です。SMTP セッションを完了する直前に一連のフィルタ処理を可能にするのが [SMTP DATA 後処理] です。
[SMTP DATA 後処理] の管理ページを開く

SMTP セッション終了後処理(オフライン処理)
メッセージの受信が完了(SMTP セッションが終了)したあと、ローカルユーザのメールボックスに該当メッセージを格納する直前に実行される一連のフィルタ処理が SMTP セッション終了後処理です。
[SMTP セッション終了後処理] の管理ページを開く

アウトバウンド処理
XMail がメッセージを送信するその直前に行う一連のフィルタ処理がアウトバウンド処理です。

SMTP セッション開始前処理(オフライン処理)
外部へのメッセージ送信にあたり、それに先立って(SMTP セッションを開始する前に)行う一連のフィルタ処理が SMTP セッション開始前処理 です。
[SMTP セッション開始前処理] の管理ページを開く

XMailCFG